機能回復修理・レストア

ライカM型 巻上げトルク測定
Leica M Winding Torque
OHを行う前の一般的なカメラと、弊社でOHを行ったカメラの巻上げの重さを比較してみました。個体差があり、機種による違いもありますが、OH後の個体はハッキリとトルクが小さくなっていることが確認できます。
※OH前とOH後のカメラではトルクの大きさの他に巻上げレバーの動き(滑らかさ)にも違いが出る為、左右の写 真の巻上げレバーの位置は多少異なります。
OH前の個体
OH後の個体
1.巻上げ開始直後の比較
15 N-cm
10 N-cm
2. ブレーキが効き始め、トルクが変化する中盤
18 N-cm
12 N-cm
3. 終盤の比較
19.5 N-cm
13 N-cm
4. 巻き終わる直前の重くなるポイントの比較
20 N-cm
14.4 N-cm

結果

Shutter Curtain
今回比較の対象として用意したOH前の個体は、比較的状態が良く、巻上げも特別 重くはありません。OH後のカメラのトルクはOH前のカメラと比べると約3/4になりました。OHを行うと、巻上げレバーの動きがスムーズになる他、トルクも小さくなりますので、操作感が軽くなります。