機能回復修理・レストア

R8スポット測光不良
R8 Spot Metering Malfunction
何かと情報の少ないR型ですので、今回は良くあるR8の故障原因を紹介します
画像の矢印が付いた部品はミラーの後ろ側(シャッター側)に付いているリフレクターです。このリフレクターによってミラーから透過した光をミラーボックス下部前方にある全面 測光と多分割測光センサーへと導きます。またリフレクター中央部には中央部分測光(スポット)のセンサーが埋め込まれており、透過光を直接測光しています。このリフレクターに埋め込まれたセンサーが劣化する故障があり、現象はセンサーの感度が下がるために中央部分測光だけが実際の露出より暗く感じてしまいます。つまりメーター上、実際の露出より暗く表示しますし、オートでもオーバーになってしまいます(数段)。この故障(劣化?)は比較的多く、故障した場合には露出調整できる範囲ではないために、リフレクター(含むセンサー)の交換になります。修理自体は分解してリフレクター交換した後に露出調整するだけですので難しい修理ではありませんが、写 真の状態のように分解するために手間はそれなりです。中央部分測光の露出がおかしいと感じたらご相談ください。